コロナ前後くらいから世間的な認知度を高めてきた「ミニマリスト」という言葉。
気になってはいるけど、よくわからない存在すぎて怖い
自分には関係のない話
と思っている人も多いと思う。
しかし、現代に生きる我々にとって、ミニマリストの考え方はとても参考になるし、僕自身実践している点もいくつかある。
そこで、今回は、現代社会に生きる私たちが、ものを減らし、身軽に生きるべき理由について解説していきたいと思います。
ミニマリストとは
ミニマリストとは、物質的な所有物や生活スタイルを極力減らすことを目指し、シンプルさや本質的な価値を重視する生き方や思想のことを指します。
この考え方は、不必要な物や情報から解放され、より重要なことに集中し、精神的な満足や幸福を追求することに焦点を当てています。
ミニマリズムは、家具や衣服、消費行動など生活のあらゆる面に適用されることがあり、個人の価値観や目的に応じて様々な形で実践されます。
簡単にまとめると、「必要最低限のもので生活する人々」ということ。
おすすめの本があるので紹介しておくと、「より少ない生き方」と言う本。世の中のミニマリスト本の本質を詰め込んだ本なので、ぜひ手に取って読んでみて欲しい。
イメージするミニマリストと実物は意外と違う
ミニマリストの部屋では、よく何もない部屋にポツンと人が佇むところをイメージするかもしれないけど、実際はそこまで極端なミニマリストは少ない。
実際にはみんなベッドは持ってるし、部屋にはものがあるし、服はちゃんとあるし、趣味のものを持っている人も多い。
ではどこがミニマリストであるのか?
ミニマリストはあくまで、「精神的な満足や幸福感を追求すること」がゴールなので、趣味の道具やベッド、おしゃれ服などは、「精神的な満足や幸福感を追求する」というミニマリスト的思考からは外れない。
むしろ、1年間着なかった服や読んでいない本、使っていない電子機器、自分の足枷となっている人間関係などを手放し、生活の質を高めることがミニマリストの本質。
極端な例はネット上で注目を浴びやすいが、本来目指すべきミニマリストの像はこっち。
ミニマリストは究極の怠け者
みんなが思い描くミニマリストは、俗に言う「丁寧な暮らし」を想像しているかもしれない。
でも実際には、ミニマリストは「究極の怠け者」
ものを整理する時間がめんどくさいから捨てる。
洗濯をするのがめんどくさいからドラム型洗濯乾燥機を導入する。
掃き掃除がめんどくさいからルンバを導入する。
こんな感じで、ミニマリストはものを減らすことで仕事を最小化する、究極の怠け者。
だから洗濯機を捨てたとして、スペースはできたけど手洗いしなければならなくなるなら本末転倒。
それはミニマリズムの考えから離れてしまう。
ものを減らすべき理由
ここまで、改めてミニマリストという存在の本質について紹介してきた。
次に早速、ものを減らすべき3つの理由について紹介していきます。
結論から言うと、ものを減らすべき理由3つは、
ポイント
- お金と時間の節約になる
- 集中力と判断力が向上
- 人生の幸福度が高まる
以上の3つが理由。
順番に解説していきたいと思います。
お金と時間の節約になる
当たり前だけど、ものはお金を消費することで得ることができる。
ただ、問題はものは買って終わりではないと言うこと。
- ものの値段分のお金
- 移動させるための労力・時間
- 保管するためのスペース(家賃)
- 管理するための時間(メンテナンス等)
「ものを買う」という行為をすることで、これだけの時間と労力が削られる。
また、大きなものになればなるほど、将来処分や売却をするための労力も消費しなければならない。
ものを少なくすることで、掃除や整理整頓にかける時間が大幅に減少し、ものを置いていたスペース分の家賃も減らすことができる。
部屋が狭い日本の物件では、綺麗に整頓することよりも、ものを減らした方が便利に、快適に暮らせることは間違いない。
集中力・判断力の向上
ものには人間の集中力や判断力を奪う「魔力」がある。
仕事や勉強に集中しなきゃいけないのに、ついつい部屋の片付けを始めてしまうなんて人も多いと思う。
これはものが人間の注意力を分散させる魔力があるため。
最近読んでいない漫画に手をつけ始めてしまったり、普段しない筋トレを急に始めてみたり、クローゼットの中身が気になって勉強どころではなくなってしまったり。
つい家に置いてあるものが気になってしまい、人生において重要なことに手がつかなくなる。
ものを減らすことで、自分が最優先で処理しなければいけない課題に集中できるようになる。
資格を取ったり、学校の課題をこなしたり、副業をしたり、大切な人との時間を確保したり...
人間にとって必要なことに時間を回せるようになる。
人生の幸福度が上がる
ジャムの法則というものを知っていますか?
とあるスーパーで、24種類のジャムを並べて販売するのと、4種類のジャムを並べて販売するの、どちらの方がより売れたのかと言う実験で、結構有名な実験でもある。
結果は、24種類のジャムを並べた方がお客さんの集客力自体は高かったが、実際に購入する人が少なく、結果的に4種類にジャムを絞った方が売れた。
選択肢は多い方がいいと皆が思いがちではあるものの、実は選択肢は人間を不幸にする罠でもある。
これが人生の幸福度と何の関係があるの?と思う人も多いと思う。
要するに、「ものが多い=選択肢が多い」ということ。
ものがおおければ、それだけどんなものに自分の集中力・判断力を向けるかと言う「選択肢」が多いと言うことになる。
選択肢を捨てることで、自分の集中したいことに向き合うことができる、結果として、人生の幸福度が上がる。
まとめ:ものを減らすことで心を豊かに
今回は、断捨離をすることで得られるメリットを3つに分けて紹介していきました。
僕自身、ものを減らすことで身軽になり、人生の幸福度が上がったと感じています。
また、こうしてブログを通じていろんな人に断捨離をすることのメリットについて紹介することができるようになったのも、選択肢を捨てて、一つのことに集中できているおかげだと感じています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。