コロナ禍以降、キャッシュレスが急速に普及し「財布とスマホさえあればなんとかなる」と言われるようになってから数年。
今や財布すら持たずに「スマホさえあればなんとかなる」という時代に突入しつつあります。
一方で、免許証などの身分証明書や最低限のお札、小銭を持っていないといざという時に不便なのも事実。
そこで今回紹介するのが、ミニマルを極めたスマート財布、SYRINXから発売されているHitoe® Fold。
僕自身、いろいろな小さい財布を使ってきましたがその中でも群を抜いて完成度の高い仕上がりでした。
小さい財布や薄い財布を探している人の参考になればうれしいです。
Hitoe Foldの3つのポイント
- 厚さわずか9mmの極薄スマート財布
- カードで財布を固定する新発想(特許出願済)
- 金具レス、最低限の縫製で耐久性もGood
SYRINXとは?
SYRINXは、2016年に建築家の佐藤宏尚によって設立されたレザーブランド。
元々は自ら設計した空間に置くスピーカーを創るオーディオブランドとしてスタートしました。
オーディオブランドからなぜ財布の開発に?と感じるかもしれませんが、スピーカーの製作で使用される革の端材を無駄にしないために、レザーアイテムの開発に繋がりました。
2022年までに、SYRINXはクラウドファンディングで財布のプロジェクトを1000以上実施し、調達金額で日本歴代1〜3位を独占するなどの実績を上げています
SYRINXは、建築設計で培われた課題解決型デザインを基に、これまでにない製品を創造していることが特徴です。
スピーカー制作で生じる端材を活用してレザーアイテムを開発し始めた後、企画・開発、製造、販売、集客までを自社で管理する体制を構築しました。
このブランドは、既存のオーソドックスなデザインを避け、ユニークでオリジナリティのある製品を数多く販売しています。
Hitoe® Fold基本情報
SYRINXの代表作として挙げられるのが今回紹介するHitoe Fold。
クラウドファンディングの財布部門で歴代最高額を調達、上位3つを独占。
また、世界3大デザイン賞をはじめ、世界の主要なデザイン賞を11個受賞(シリーズとしては19冠)するなど、世間からの注目度の高いブランドです。
Hitoe FoldにはスタンダードモデルのAria/Lessの2モデル存在します。
商品名 | Hitoe® Fold Aria - Foschia - | Hitoe® Fold Less - Foschia - |
価格 | 33,000円 | 33,000円 |
材質 | 牛革 | 牛革 |
サイズ | 約 89mm x 91mm | 約 89mm x 89mm |
重量 | 30g | 約29g |
厚さ(最厚部) | 最厚部12mm (カード6枚、紙幣10枚、100円玉10枚収納時) | 9mm(カード3枚・紙幣10枚・100円玉6枚収納時) |
最大収納可能枚数 | 紙幣15枚、コイン20枚、カード6枚 | 紙幣15枚、硬貨15枚、カード3枚 |
カラーバリエーション | 6色 | 6色 |
使用している牛革や加工方法によって価格の差はありますが、基本的に
- スタンダードモデル
- 薄さを極限まで求めたスリムモデル
の二種類があると考えれば十分。
色の展開については、
ポイント
- Misty Greige (ベージュ)
- Misty Ash(アッシュ)
- Misty Iris(アイリス)
- Misty Chocolate(チョコレート)
- Misty navy(ネイビー)
- Misty Black(ブラック)
の6色展開。
この製品は高品質な牛革を使っており、経年変化を楽しめるのも魅力。
今回僕が購入した「Misty Nivy」は届いた直後は淡い青色と印象ではあるものの、経年変化をしていくについて黒く、落ち着いた青色に変化していくそう。
各色の経年変化による色の違いについても公式サイトで確認できるのでぜひ確認して欲しい。
スタンダードモデルの方には上記とは加工方法の異なる、Hitoe® Fold - Liscio -も発売されています。
色の展開としては、
ポイント
- ブラック
- ティール
- チェスナット
- キャメル
の4色展開。
基本的に作りは同じで、加工方法の違いによって価格に違いがあるといった感じ。それぞれの色の経年変化は以下の通り。
個人的にはTealの経年変化も良い色味で、経年変化を楽しみたいところ。
こちらの4色は現在在庫切れ状態。
2024年3月くらいに再入荷のことなので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
開封レビュー
今回購入したのはHitoe® Fold Aria - Foschia -の中でも「misty Navy」という色。
化粧箱はシンプルでありながら高級感があり、プレゼントとしても良い感じ。
外観について
皮について、Foschiaシリーズでは、朝霧のような白いワックスで仕上げを行っており、使えば使うほど上品で自然な艶感が見られるそう。
写真で見ると少し明るい青色の印象を受けますが、実物はもう少し落ち着いた青色といった印象。
全体の大きさとしては、9x9cmの正方形で、お札を2つに折り曲げて少し大きくしたくらいの大きさ。外面はとにかくシンプルなので、見た目はすっきりしていて美しい。
開閉について
Hitoe Foldは財布の一面をくの字に曲げることで開閉する独自の方法を採用しており、財布に必ず収納するカードを留め具として利用するという、独自の技術を採用しています。(特許申請済)
収納について
肝心の収納について、カードは最大5枚、小銭は20枚、お札は10枚まで収納可能です。
小銭収納部分には留め具等がなく、財布の開閉時に落ちてしまいそうで心配になりますが、実際に使ってみると革がしっかりとしているため、逆向きにしても落ちることはなかったです。
軽く振っても簡単には落ちないので、小銭を入れすぎない限りは心配しなくても良いと思います。
カード部分には財布を開いた状態でもカードが落ちないよう、スリップレス技術(特許出願済)が採用されているため、カードを1枚のみ収納した時でも落ちる心配はありませんでした。
耐久性について
財布のトラブルとなりやすいのが金具や縫製。金具が壊れてしまったり、縫製が切れてしまうことで泣く泣く財布を買い替えることになりがち。
しかしHitoe Foldは金具を一切使用せず、縫製についてもたった4本のみと見た目だけでなく構成もシンプル。
さらに痛みやすい角には表革と内革を重ねることで耐久性を高めています。
長年使っても型崩れしないような工夫が各所に施されています。
そんなこだわりが詰め込まれた財布ですが、カード5枚、お札5枚を収納しても厚さがわずか10mmと激薄。
1週間使ってみた感想
1週間使ってみたところ、いくつか気になる点も出てきたのでレビューしていきます。
気になったポイント
- カードが少し取り出しにくい
カードの取り出しについて、滑りは良いので同じ収納方法を採用している財布の中では使いやすい方である一方で、写真の丸部分がもうすこし空いていればカードを押し出すこともできるんじゃないかと感じました。
一方で良いと思ったポイントは3つ。
気に入ったポイント
- 金具レス
- 財布の開閉ギミック
- 最低限の小銭入れ
そもそも財布を買い替えるモチベーションは金具の劣化によるものが多い。
実際、僕自身も今回財布の買い替えを決断したのも、財布の金具部分が劣化してしまったことが大きな要因。
しかし、このHitoe Foldには金具が一切使われていません。
財布の中に必ず収納する財布を留め具に挟み込むことで財布の開閉をするという、「なんで今まで気づかなかったんだろう」と思わず唸ってしまうような機構が搭載されています。
じゃあ実際この機構が使いにくいのか?と言われると
動画で見る以上に開閉は難しくなく、慣れれば財布を見なくても片手で開閉することができるようになります。
また小銭入れについても、少ないと感じる人も多いかもしれませんが、最低限の小銭入れと割り切り、財布を作成した潔さがとても好印象でした。
まとめ:2024年最もオススメできる財布
以上、SYRINXから発売されているHitoe Foldをレビューしてきました。
カードを一枚ずつ出して確認しなければならない点など、少し気になる点はあるものの、ポケットやカバンへの収まりや、財布の存在を感じさせない薄さ、コンパクトさを考えれば十分完成されたデザインだと感じました。
購入については、公式HPのみの取り扱いになるので、ぜひ公式HPをチェックしてみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。